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休憩時間、ちゃんと取れていますか?労務の観点から解説!

作成者: らくしふシフト管理ラボ編集部|Apr 14, 2025 12:36:59 AM

 

「らくしふ」開発チームの高橋です。

シフト管理者のみなさん、スタッフさまに休憩時間、ちゃんととってもらっていますか?

スタッフさまやご自身の日々の労働時間に対してどのくらい休憩時間が必要か、ご存知ですか?
気になりますよね。

体調やメンタル、労働パフォーマンスの観点も大事ですが、本記事では労務の観点から必要休憩時間について解説します。

クイズも設けたのでしっかりと理解していただけると思います!

目次

  • 休憩時間を取る必要があるのはなぜか?
  • 必要休憩時間を算出する具体例
  • ケーススタディ(3例)
  • クイズ:必要な休憩時間は何分?
  • 「らくしふ」の労務アラート機能がアップデート!
  • 最後に

休憩時間を取る必要があるのは、なぜか?

事業主が守るべき法律のひとつに、労働基準法があります。

労働基準法第34条
使用者は、労働時間が六時間を超える場合においては少くとも四十五分、
八時間を超える場合においては少くとも一時間の休憩時間を労働時間の途中に与えなければならない。
  • 労働時間が6時間超 → 最低45分の休憩
  • 労働時間が8時間超 → 最低60分の休憩

休憩時間の計算ポイント

  • 労働時間が「6時間ちょうど」→ 休憩付与の必要なし
  • 労働時間が「6時間1分以上」→ 休憩45分必要
  • 労働時間が「8時間1分以上」→ 休憩60分必要

拘束時間と労働時間の違い

拘束時間 = 労働時間 + 休憩時間

つまり、シフトの開始から終了までが拘束時間。その中で休憩を除いた時間が「労働時間」です。

ややこしいですね。具体例を見てみましょうか。

必要休憩時間を算出する具体例

(ケース1)10:00〜16:00のシフト

  • 拘束時間:6時間
  • 労働時間:6時間
  • 必要な休憩時間:0分

(ケース2)10:00〜18:00のシフト

  • 拘束時間:8時間
  • 45分の休憩を付与 → 労働時間7時間15分
  • 必要な休憩時間:45分

(ケース3)10:00〜19:00のシフト

  • 拘束時間:9時間
  • 休憩45分 → 労働時間8時間15分 → ×
  • 休憩60分 → 労働時間8時間 → ◎
  • 必要な休憩時間:60分

このように、拘束時間と休憩時間を正確に計算しないと、労働時間が基準を超えてしまいます。

※ 実際の休憩時間は、雇用契約書の内容に準じます。

 

では、ここでクイズです!

 

Q. 10:00〜18:30のシフト。必要な休憩時間は何分?

正解:45分

  • 拘束時間:8時間30分
  • 休憩45分 → 労働時間7時間45分
  • 労働時間が8時間以内 → 45分でOK!

必要な休憩時間を把握して、法令を遵守したシフトを設計しましょう。

でもやっぱり...

計算難しいですよね。

そんな時は、「らくしふ」労務アラート機能をご活用ください!
最近のアップデートで、必要休憩時間のアラート機能が追加されました👏

 

「らくしふ」の労務アラート機能がアップデート!

「らくしふ」の労務アラート機能とは

総労働時間や休日、連日勤務など、お客さまご自身で設定した制限値に基づいて値を超えたシフトを自動で検知する機能です。

例えば「1日の労働時間は8時間以内で日曜日を起算曜日として1週間の労働時間は40時間以内にする」と設定をすることで、値を超えたシフトを自動検知できるようになります。

その項目の中で、かねてよりお客さまからの要望が多かった「必要休憩時間」が、昨年のアップデートで実装されました。

手順は簡単。

メニューバーの「労務」をクリックして「労務制限のページから「休憩時間」の項目をONにします。
例えば、以下のように設定した場合、


労働時間6時間30分のシフトで調整してしまった場合に以下のようなアラートが自動で出るようになります。

ここで、管理画面で30分の休憩を設定すると、アラートが出なくなります!

このように、休憩の不足を事前に検知できる便利な機能です!シフト上に休憩時間を入れて運用をしている方はぜひご利用ください。

最後に

適切な休憩は、法令順守だけでなく、スタッフの心と体のリフレッシュにも大切です。

毎日の業務効率を上げる「ひと息」を、しっかり確保しましょう。

そして、計算に悩んだら…
「らくしふ」労務アラート機能をぜひご活用ください!