〜スマホ・LINE活用で、10代〜80代の多様なスタッフがスムーズに定着〜
「シフト」を切り口に「働く体験」の価値最大化を目指す株式会社クロスビット(本社:東京都千代田区、代表取締役 小久保孝咲、以下「クロスビット」)は、小学校の児童早朝見守り事業の委託を請け負う一般財団法人調布市市民サービス公社(所在地:東京都調布市、理事長江田信久、以下「調布市市民サービス公社」)において、クラウドシフト管理サービス「らくしふ」が導入されたことをお知らせします。
導入の背景|「朝の小一の壁」解消事業・拠点特性と人員規模がもたらす新たな管理ニーズ
小学校入学を機に、保護者の出勤時間と子どもの登校時間が合わなくなり、家庭と仕事の両立が難しくなる「小一の壁」。なかでも近年は、登校前の時間帯に焦点を当てた「朝の小一の壁」として、共働き世帯にとって深刻な課題となっています。この課題の解消に向け、東京都調布市では2025年度より、早朝の児童見守り活動「みまモーニング」を開始しました。本取り組みは、児童が登校してから教職員に引き渡されるまでの約1時間、地域の大学生から長年地域に根差した方々など多様な人材が交代で見守りスタッフを務めるもので、調布市教育委員会より調布市市民サービス公社に業務が委託されています。
調布市市民サービス公社はこれまで、駐輪場や体育施設、地域福祉センターなどの公共施設管理を担ってきました。既存施設では、各拠点に常駐する3〜5名程度の管理員が顔を合わせながらシフトを調整する運用が一般的であり、アプリやシステムは導入されていませんでした。しかし、「みまモーニング」では、これまでとは異なる運用課題が浮き彫りとなりました。各校10〜15名の見守りスタッフが在籍しており、既存施設よりも対象者が多いこと、そして活動は早朝の限られた時間帯のみであることや、小学校内ではパソコンの常設が難しく、事務用品の持ち込みも最小限にとどまるため、紙や口頭による調整は現実的ではありません。さらに、スタッフの年齢層は10代の大学生から80代までと幅広く、誰にとっても直感的に使いやすいツールの導入が求められていました。
導入の決め手|スマホで誰でも簡単に操作可能。早朝業務を支えるサポート体制も高評価
こうした条件を踏まえ、事務局側でシフトを一元的に管理でき、スタッフが自らのスマートフォンから簡単に希望提出や通知の確認ができる仕組みとして、クラウドシフト管理「らくしふ」が導入されました。「らくしふ」は、LINEを活用した希望提出・通知配信や、シフトの自動作成といった機能を備えており、現場のニーズに即した操作性が評価されました。なかでも、見守りスタッフの中には7時15分からの勤務のなかで、途中で早上がりが必要な方もおり、そうした個別の条件が重複しないよう細かく設定できる点が、現場の柔軟な運用に役立っています。また、「みまモーニング」は早朝の活動であることから、前日の夕方などに急な欠勤連絡が入るケースも少なくありません。そうした突発的な状況に即時対応するには、操作性とともに、迅速なサポート対応が不可欠です。操作に不慣れな段階でも、「らくしふ」サポートチームからのスピーディな返答が得られる体制は、現場の安心感につながり、事業の安定的な運営に大きく貢献すると判断されました。
導入の成果|10代〜80代まで、誰もが無理なく使える。早朝の見守り業務に自然にフィット
「らくしふ」は現在、市内10校の小学校で導入されており、10代の大学生から80代まで、幅広い年齢層の見守りスタッフが日々活用しています。ITリテラシーやライフスタイルが大きく異なるなかでも、導入から約1ヵ月半で操作に関する問い合わせはほとんどなくなり、すべてのスタッフが問題なく「らくしふ」を使いこなせるようになりました。この背景には、日常的に多くの人が使用している「LINE」をベースにした運用設計があります。スタッフは「らくしふ」のLINE公式アカウントを友だち追加するだけで、希望シフトの提出や確定シフトの確認が可能。導入時には、82歳のスタッフに対して初期設定の個別サポートを行いましたが、それ以外の多くのスタッフは特別なレクチャーなしに運用を開始できました。
また、事務局側では、シフト作成から確定通知、急な欠勤への対応までを1名で担っていますが、「らくしふ」の操作性とサポート体制により、スムーズな管理が実現。チャット機能を活用することで、欠員時のヘルプ募集や一斉連絡も効率的に行われており、現場と事務局の連携を支えています。
「みまモーニング」は、早朝1時間に集中しパソコンも設置できない特殊な運用環境ですが、「らくしふ」はそうした現場にも自然にフィットしました。誰もが直感的に使え、急な対応にも応えられる仕組みの確立によって、学生や長年地域に根差した方々といった多様な層の参加者をバランスよく配置することを可能とします。そして、属人的な調整から脱却し、見守り体制の質の向上・安定的な運営体制が築かれています。
今後の展望|拠点拡大・スタッフ増に備えた柔軟な仕組みづくりへ
現在は市内10校で運用されている「みまモーニング」ですが、今後は導入校のさらなる拡大が予定されており、スタッフの規模も現在より増加する見込みです。それに伴い、シフト調整の複雑化も想定されます。こうした変化に対応するうえで、「らくしふ」によるシフト管理の仕組み化は、大きな役割を果たします。誰が担当しても安定的に運用できる体制をつくることができれば、今後の事業拡大においても、現場や事務局に過度な負担をかけることなく、持続可能な見守り体制の維持が期待されます。
担当者コメント|調布市市民サービス公社 鎌田様・小野様
これまで当公社が管理してきた駐輪場や地域施設では、現場に常駐する3〜5名のスタッフが事務所内で直接顔を合わせながらシフト調整を行っていたため、特にシステム導入の必要性を感じることはありませんでした。しかし、「みまモーニング」は小学校という新たな拠点で、10〜15名が早朝のみ勤務するという特殊な運用環境にあります。パソコンを常設できず、事務用品も最小限に限られる中で、現地で紙や口頭による調整を行うことは現実的ではありませんでした。また、学生から長年地域に根差した方々まで、多様な方々にご参加いただくからこそ、「誰でも使える」という視点は非常に重要でした。「らくしふ」は、LINEを通じてシフトの提出や確認ができるため、身近なツールで誰もが簡単に使いこなせる点が導入の決め手となりました。実際の導入も非常にスムーズに進み、現場の混乱もほとんどありませんでした。現在、「みまモーニング」は市内10校で実施していますが、今後も導入校の拡大の可能性があり、将来的には市内全域での展開も検討されています。拡大に伴って見守りスタッフの人数も現状の倍以上に増える可能性がある中、早朝という制約の多い環境でも安定した運用を実現できる基盤として、「らくしふ」を今後も積極的に活用していきたいと考えています。
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