こんにちは、クラウドシフト管理「らくしふ」シフト管理ラボ編集部です。
2024年10月30日、株式会社クロスビットは、介護・福祉業界向けオンラインセミナー「現場リーダーの業務負担を軽減するシフト作成ICT化セミナー」を開催しました。
少子高齢化の進行とともに「2025年問題」が現実味を帯びる中、介護業界では見守りセンサーや記録ソフトなど現場のICT化が進む一方で、シフト作成や勤怠管理といったバックオフィス業務のデジタル化・DX化は、依然として課題となっています。今回のセミナーでは、クロスビットにて介護・医療領域を中心に現場改善に携わっている笠原が、現場リーダーの業務効率化を目的としたICT導入による事務負担の軽減と、それによって得られる職場改善の可能性について、多角的な視点から解説を行いました。
クロスビット 営業部 介護・医療領域担当(登壇当時)
笠原 乾斗
株式会社ギブリーにて、DX人材の採用・育成領域における営業からイベント運営まで幅広い業務を担当。その後、Oplus株式会社ではセールス、カスタマーサクセス、マーケティングなどを担当。2023年6月より、クロスビットにて医療・介護領域の担当として参画し多くの病院・介護のお客様のシフト管理に関する課題解決に従事(登壇当時)。
いま介護業界で起きていること──人手不足の現実と定着への課題
介護業界は今、大きな転換点を迎えています。厚生労働省の推計によると、2025年には約245万人の介護人材が必要とされており、それに対して供給が追いついていない状態が続いています。実際に、2024年上半期には介護事業者の倒産件数が過去最多を記録し、背景には「人手不足による業務過多」や「職員の定着率の低さ」があると分析されています。多くの事業所では、人材採用に成功しても、早期離職や業務の属人化によって業務負荷が軽減されず、職場全体の生産性やケアの質に影響を及ぼしています。特に現場リーダーやシフト作成を担う中堅層に業務が集中する構造が、疲弊とモチベーション低下を招きやすい状況を作り出しているのです。
一方で、離職率の低下傾向も見られており、その要因として注目されているのが、「職場の人間関係の改善」や「柔軟な働き方」です。介護労働安定センターの調査では、「人間関係が良好になったことが離職回避につながった」と回答する事業所が6割を超えており、職員が「ここで働き続けたい」と思える環境づくりの重要性が再認識されています。
では、どうすれば人材が定着する職場を作れるのか。そこに欠かせないのが、「職員一人ひとりに余裕を生み出すための業務効率化」です。単にケアの質を高めるだけでなく、「働き方そのものの見直し」が、人材定着率向上と採用力の強化につながる──そうした観点からも、今回のセミナーではバックオフィス業務のICT化、特にシフト作成・管理に焦点をあててお話しいたしました。
介護業界が抱えるバックオフィス業務の課題
続いて、介護業界におけるICT活用の現状と課題について話を進めていきます。
厚生労働省は、介護現場の生産性向上に向けて「タスクシフト・タスクシェア」や業務の明確化、ICT導入の必要性を公式に示しています。業務の流れを時間軸で可視化し、「集約する」「分散させる」「削る」といった視点で再構築する手法が推奨されてるのです。
なかでも特に重要なのが、「誰が、いつ、どこで、何をするか」を明確にすること。介護現場では、介護職員・看護師・ケアマネジャー・事務スタッフなど、役割が重複したり曖昧になったりしやすい中で、業務の偏りや見落としが生じがちです。こうした属人化や業務のムラは、シフト作成〜管理において、配置ミスや調整工数の増大にもつながります。シフト管理は単なる勤務表作りではなく、業務全体の人材の最適な分担を設計するプロセスでもあります。各業務を担当できる職種・時間帯・スキルを整理し、必要な人員を見える化することで、「どこで誰が何をするか」が明確になり、現場の混乱や調整ストレスの軽減につながります。
このような背景から、介護施設における業務の明確化と役割分担の見直しは、シフト管理のDX、特に「らくしふ」のようなシフト管理システムの活用と非常に親和性の高い取り組みといえます。介護記録やシフト作成、勤怠管理、会議・マニュアル作成、クレーム対応といった業務は依然として手作業や属人対応に依存していることが多く、テクノロジーによる業務支援の遅れが、結果として現場職員の心身の負担や定着率にまで影響を及ぼしています。
介護現場のDX事例紹介
介護現場におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)は、現場職員の働きやすさ向上と、継続的なサービス提供体制の維持に直結する重要テーマです。介護現場のICT導入によって業務改善や人材定着に成功した実例として、実際にクラウドシフト管理システム「らくしふ」を導入し、成果を上げている2つの介護施設の声をご紹介します。
株式会社アクセット(グループホーム運営)
シフト作成に毎月20時間を要していたうえ、当日になって人員配置の不足に気づくこともありました。「らくしふ」導入後は、シフト作成が1日の勤務時間内に収まるようになり、誰がどこに必要かが一目で把握できるようになります。LINE WORKSとの連携により、シフトの回収・共有もスムーズに行えるようになり、シフト管理者が現場を駆け回る必要がなくなったといいます。
近畿エリアで高齢者福祉事業を展開する社会福祉法人
複雑な勤務形態の中で、現場職員にとってフェアなシフトを作成するには高度な調整力が求められていました。既にインカムや見守りソフトなどICT機器を導入していましたが、さらなる効率化を目指して「らくしふ」を導入。「らくしふ」導入担当者は「課題が解決されて費用対効果が出るのであれば、導入すべき」とコメントしており、介護現場の負担軽減に加えて、投資としての合理性も評価されています。
これらの事例に共通するのは、シフト管理のデジタル化が単なる作業の効率化ではなく、現場のミスやストレスを減らし、結果として職場全体の「働きやすさ」に直結しているという点です。
働きやすさと定着率を高めるシフト管理改革──「らくしふ」が支える職場づくり
介護施設のシフト管理をDXすることで、人だからできる介護に専念できる体制が整います。冒頭でお伝えしたように、サービスの質を維持・向上させること、あるいは少ない人数でも変わらないケアの提供を実現する上でも、現場の“見える化”と業務効率化は非常に重要です。
こうした中、シフト作成者の負担を軽減し、業務を効率化するだけでなく、職員の希望や適性に応じた配置を実現することで、働きやすさや定着率の向上に伴走しているのが「らくしふ」です。LINEやLINE WORKSと連携し、希望シフトの提出・共有・勤怠管理までを一元管理。シフト収集の手間を省くだけでなく、希望未提出者への自動リマインド、人員の偏りの可視化、夜勤配置の調整などにも対応し、属人化を解消します。業務分担が明確になり、誰もが安心して働ける体制づくりが推進されます。導入のしやすさと、目に見える業務改善効果のわかりやすさも特徴で、現場からは「もう戻れない」「導入直後から効果が実感できた」といった声もあがっています。
続きはセミナー動画で!
今回ご紹介した内容はほんの一部にすぎません。実際の操作画面や、より詳しい導入効果、現場から寄せられた質問とその回答まで、すべての内容はアーカイブ動画にてご覧いただけます。
「現場の業務負担をどう軽減するか?」をより具体的に知りたい方は、アーカイブ動画でご覧いただけます。是非ご覧ください。
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